サプリメントの法則 - 成分表示の正しい読み方
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サプリメントの成分表示の正しい読み方
成分量と価格だけでサプリメントを比較するのは間違いです。
1.成分表示を読む基礎知識
食品の栄養表示について知っておこう
JAS法に基づく表示
加工食品の容器又は包装に一括して表示しなければならない事項
(1) 名称
(2) 原材料名
(3) 内容量
(4) 賞味期限
(5) 保存方法
(6) 製造業者等の氏名又は名称及び住所
(参考:
食育・食生活指針の情報センター
>
加工食品の表示―JAS法に基づくもの
)
健康増進法に基づく表示
必ず表示しなければいけない事項は、当該食品の単位あたり(100g、一食分、一包装など)の、
熱量(カロリー) たんぱく質 脂質 炭水化物 ナトリウム
の各量の5項目と、表示したい栄養成分を、この順番に記載することとなっています。
栄養機能食品として栄養成分の機能を表示できる食品
次のミネラル類5種類とビタミン類12種類のいずれかについて、栄養機能食品の規格基準に適合したものである。規格基準に適合するとは、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が規格基準の下限量と上限量の範囲内にあり、当該栄養成分の機能表示に併せて、当該栄養成分を摂取する上での注意事項を適正に表示することをさす。
ミネラル類
亜鉛、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム
ビタミン類
ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB
1
、ビタミンB
2
、ビタミンB
6
、ビタミンB
12
、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸
(引用:
厚生労働省
>
保健機能食品制度に関する質疑応答集について
>
栄養機能食品
)
表示例
栄養機能食品の例
JAS法に基づく表示と健康増進法に基づく表示の他に「栄養機能食品」に許された表示がされています。
JAS法に基づく表示では原材料名のところがポイントです。何を原料に作られているのかをチェックしてください。
健康増進法に基づく表示では、5項目しかありません。
緑枠の部分は表示義務はありません。含有栄養素の量を表示されているのがお分かりいただけると思います。
この製品は「栄養機能食品」の規格で製造されているので、義務づけられている事項の記載もみられます。
栄養機能食品ではない例
メーカーA
メーカーB
メーカーAとBは栄養機能食品の規格ではありませんが、Aでは栄養成分およびその含有量が示されています。Bでは栄養成分の表示がありません。
栄養成分の表示は義務づけられているわけではありませんので、メーカーBのような表示のサプリメント(健康食品)もよく見かけます。
ポイント:
日本ではサプリメントは食品に分類されるため、メーカーは全ての栄養成分を表示する義務がありません。
JAS法や健康増進法に基づく表示のみでは、サプリメントの品質を判断することは難しいと誰でも思うはずです。となれば、自主的にメーカーが表示している栄養成分が重要です。
2.ラベルを斬る
サプリメントは中身の見えない製品です。外見では品質がよいのか悪いのか、判断しにくいものです。メーカーのイメージや成分表示で品質を判断せざるを得ません。そこで、各メーカーの成分表示に注目してみました。成分表示からわかることを一緒に考えましょう。
比較的手に入れやすいメーカーを製品を実際に購入して比較してみました。マルチビタミン系、マルチミネラル系の錠剤タイプをそろえてみました。
注目してほしいポイント
・製造の場所が具体的にわかるか
・ロット番号(製造番号)があるかどうか
・原材料の表記の仕方、栄養素の名称か食品の名称か
・問い合わせ先がはっきりしているか
No.1
[名称
]
キトサン・ギムネマシルベスタ・
ガルシニアカンボジアエキス加工食品
[購入価格]
298円(税込)
[購入場所]
ホームセンター内の薬局
[お客様窓口]
有
[ウェブサイト]
有(成分の確認可能)
[製造国]
不明
[ロット番号]
有
原材料が記されています。
いわゆるこれは材料であって、栄養成分ではありません。口に入る段階でこれらの材料が働ける栄養素として存在しているとは限りません。
何を材料にして作ったか…ということしかわかりません。
こちらは栄養成分表示です。
1粒が
250mg
ですが、成分表示を合計すると
110.1mg
です。つまり、栄養成分の半分以上が不明瞭なのです。
材料として使用しても、すべて栄養成分に反映されるわけではありません。
このメーカーのウェブサイトで主要成分が表示されていました。キチンキトサン75mg、ギムネマ末50mg、ガルシニアエキス末25mg、クロム、ビタミンC、コラーゲン(食物繊維130mg含有)とあります。全て足すと
280mg
です。どういう意味なのでしょうか…。
No.2
[名称]
ビタミン類含有食品
[購入価格]
210円(税込)
[購入場所]
某100円ショップ
[お客様窓口]
無
[ウェブサイト]
無
[製造国]
日本
[ロット番号]
無
原材料に注目してください。栄養素が記されています。たとえば、ビタミンD、ビタミンEなど。
もし、天然の食材を材料としているなら、ここには栄養素ではなく食品名が書かれるはずです。にも関わらず、パッケージには
「天然物を粉末にして使用しております」
と書かれています。なぜ、その天然物を原材料欄に表記しないのでしょうか…。
No.3
[名称]
ビタミン類含有食品
[購入価格]
105円
[購入場所]
某100円ショップ
[お客様窓口]
無
[ウェブサイト]
無
[製造国]
不明
[ロット番号]
無
原材料の表記はNo.2よりも詳しくなっています。たとえば、ビタミンEが大豆由来であることがわかります。
右側の栄養成分で気になることがあります。それは、ビタミンKの含有量です。
0.0μg
となっていることです。
これは含有されていないということでしょうか…。
No.4
[名称]
ビタミン類含有食品
[購入価格]
346円
[購入場所]
ディスカウントショップ
[お客様窓口]
有
[ウェブサイト]
有(成分の確認可能)
[製造国]
不明
[ロット番号]
無
[その他]
保健機能食品(栄養機能食品)
オリーブ油、ミツロウなど天然の食材を利用していることがわかります。ただ、それ以外は単独の栄養素で記されているので、材料の時点で天然ではない可能性があります。
写真では確認できませんが、「栄養機能食品」と表示されています。健康機能として「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。」と記されています。
写真では読みにくくなっていますが、含有量の右側に書いてあるカッコは栄養所要量に対する充足率です。つまり、一日に必要な栄養素の何パーセントを補えるかという数字です。「
日本人の食事摂取基準
」に基づく表示です。
No.5
[名称]
ミネラル類含有食品
[購入価格]
525円
[購入場所]
ディスカウントショップ
[お客様窓口]
有
[ウェブサイト]
有(成分の確認可能)
[製造国]
不明
[ロット番号]
無
[その他]
保健機能食品(栄養機能食品)
No.4と表示の仕方が同じなので省略
No.4と表示の仕方が同じなので省略
No.6
[名称]
ビタミン類含有食品
[購入価格]
630円
[購入場所]
ホームセンター内の薬局
[お客様窓口]
有
[ウェブサイト]
有(成分の確認可能)
[製造国]
日本
[ロット番号]
有
[その他]
保健機能食品(栄養機能食品
)
栄養機能食品なので健康機能が記されています。(写真:上)栄養機能食品は厚生労働省が作成した規格基準を満たしているものに表示できます。念のため書き添えておきますが、一つの規格に準拠しているだけのことなので、サプリメントの品質が保証されているわけではありません。品質については、別に評価する必要があります。
これまで見てきた表示と比較すると、もっとも詳しい成分表示になります。ロット番号やお客様相談室の電話番号も書いてあるので、親切な気がします。 実は、試しに電話をして問い合わせをしたことがありますが、相談室の方からかけ直してくれました。問い合わせ内容によって、お客さんの電話代が負担にならない配慮でしょう。
No.7
[名称]
ビタミン・ミネラル含有食品
[購入価格]
1,764円
[購入場所]
コンビニ
[お客様窓口]
有
[ウェブサイト]
有(成分の確認可能)
[製造国]
アメリカ
[ロット番号]
有
[その他]
保健機能食品(栄養機能食品)
アメリカのサプリメントの輸入ものですが、
日本の食品規格に内容成分や原料をチェックしているようです。
日本とアメリカでは法律が違う
ので、日本で販売する場合はラベルの表示などを日本の法律に合わせて作り直す必要があります。
日本の栄養機能食品の規格に合わせてあるので、「健康機能」が表示されています。「亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。」という具合に。
No.8
[名称]
DIETARY SUPPLEMENT
[購入価格]
2,900円
[購入場所]
個人輸入
[お客様窓口]
有
[ウェブサイト]
有(成分の確認可能)
[製造国]
アメリカ
[ロット番号]
有
[その他]
個人輸入して手に入れたアメリカのサプリメントです。
左の写真は栄養成分表示です。英語で表示されていますが、成分の品目がかなり多いことが一目でわかると思います。カッコ書きで成分の別名や補足が記されているので詳しさは抜群です。
材料が記されています。Mango、Orange、Papaya、Peachなどの文字を発見できます。野菜、果物が原材料として記されていることに注目してください。天然の食品から製造したサプリメントであることがわかるよい例です。
サプリメントの法則
presented by
ダイエットアドバイザー協会